今年で3回目となりました、仁川世界青年メディアカンファレンスに参加するために8月末に仁川(インチョン)の松島(ソンド)へ行きました。
各国から、ジャーナリストやメディア関係者などが集まりセッションが行われます。今回はメディアカンファレンスのレポをお届けしてまいります。
メディアカンファレンスのテーマ
第三回目になる今年のテーマは、
”서해 평화 협력 시대 미디어의 역할”
”西海平和協力時代 メディアの役割” と掲げられています。
今年は、歴史的な会談も行われ、南北の融和ムードが広がっています。その中での今回のテーマは、とても興味深く、世界ではどのように捉えられているのかなどを知る貴重な機会となりました。
なぜ仁川が重要な地域なのか?
日本ではDMZと言うと、2000年に公開された映画「JSA」の影響もあり、”知っている” という人も多く見られます。その中でもやはり大きく取りざたされるのが、板門店ですので、軍事境界線は陸のイメージがとても強いというのが現状です。
4.27 南北首脳会談が行われた後に、現在のDMZ(非武装地帯)を平和地帯に変えていこうということ方針を示しました。
DMZとはDemilitarized zoneの略で、非武装地帯のことで、1953年7月27日に朝鮮戦争休戦協定によりできた休戦ラインです。
各国南北に2kmずつ非武装地帯が設けられています。北緯38度線近くにあることから、日本では38度線とも呼ばれていますが、この境界線は直線ではなく湾曲しており、さらに海上にも適用されています。
仁川は、西海に面しており、その中でも北朝鮮にとても近い多くの島々を所有しています。
2010年には、延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件も起きました。
先ほど触れたように、軍事境界線は陸だけでなく、海にも適用されています。南北の海の境界線により近いところに多くの島を所有する仁川は、特に北朝鮮との関係で大きな役割を持つ重要な地域なのです。
参加者の方々
- カンボジア
- 中国
- 日本
- ラオス
- ベトナム
- マレーシア
- フィリピン
- ロシア
- スリランカ
- タイ
- キルギス
- カザフスタン
各国のジャーナリスト、メディア関連の方々が集まりました。
お食事のときにご一緒させていただいた方たちが、とてもすごい人ばかりでした。
カンボジアの人気アナウンサーや、キルギスタン国営放送のニュースキャスターの方など現在各地の第一線で大活躍されている方が参加されています。
画像は、カンボジアの人気アナウンサーです
とてもキュートでスマートな方ばかりで、国を代表する素晴らしい方々と共に参席できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
各国のセッション
「北朝鮮の変化ーメディアは何を目指すべきか?」
マスコミやその他のコミュニケーション技術は、世論や感情の形成に大きな影響を与えています。その中で、最近の韓半島の情勢は、平和構築と、紛争管理におけるメデイアの新しい役割を開き、探求する良い機会である。
「平和協力時代ー仁川の役割」
韓半島の新しい経済地図構想、経済共同体の実現に関するお話もありました。
韓半島の東海、黄海そしてDMZを結ぶとH型のベルトができます。その中核地点となるのが、仁川である。
仁川は、陸海空のインフラを構築し、韓半島の開発拠点となる絶好の位置である。
MBSで放送されました こちらも御覧ください
まとめ
世界中が注目している南北統一問題。様々な見解がある中で、仁川が抱える役割が大きいことがわかりました。
またメディアが持つ役割も大きいこと改めて認識しました。
南北平和のために仁川が果たすべき役割とは。さらに深く仁川を学ばなければならないと感じた今回のカンファレンスでした。
また多くの国の方々と共に数日間を過ごすことができ、大変学びの多い時間となりました。
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