

韓国へ肉類の持ち込みができない。という記事を前回書きましたが、「カレールーは韓国に持ち込めるのか?」と気になっている人も多いのではないでしょうか?
韓国へ肉類の持ち込み規制が厳しくなりました。韓国人から「お土産に日本のカレールー買ってきて」とお願いされることがありますが、果たして持ち込みは可能なんでしょうか?
今回は、カレールーを持ち込んだ際の検疫でのやりとりなどもご紹介いたします。
この記事を読めば、
- 空港で、もめずに楽しい旅がおくれます
- 他の人にアドバイスすることで感謝されます
韓国にカレールーを持ち込む
韓国でも日本のカレーは大人気。韓国のマートに行くと、よく見るパッケージのカレールーがずらっと並びます。でもやっぱり輸入品なので少々割高。
そこで韓国の友人から「来るときに日本のカレールーを買ってきてほしい」と言われることもあるかと思います。
カレールー実は”韓国に持ち込みができるのか?””できないのか?”微妙な商品なのです。
カレールーの持ち込みは、なにが問題なのか?
前回肉類の持ち込み禁止に関して記事を書きました。
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韓国持ち込み禁止肉類注意 2019年6月から厳格に
前回の記事で、カップ型蒟蒻ゼリーは持ち込み禁止という記事を書きました。 今回は持ち込み禁止シリーズ第二弾です。 持ち込み禁止品を知らずに ...
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カレールーの持ち込みに関して、いろいろ記事が出ていますが引っかかっているのはこの部分。肉類の加工品にあたるのか?
カレールーに記載されている「牛脂豚混合油」ここがどうやらひっかかるかもしれない。というのです。
仁川空港にある検疫所に問い合わせをしてみたところ、「滅菌、殺菌されているならカレールーは多分大丈夫」というなんとも曖昧な回答...
カレールーには全部牛豚混合油が含まれているのか?
ではこの牛豚混合油が含まれていないカレールーなら大丈夫かも。と、調べてみたらありました。
GOLDEN CURRY は、牛豚混合油の記載がありません。
さらに念には念を入れて、エスビー食品さんにお問い合わせしてみたところ素晴らしい回答をいただきました。
弊社ではアレルギーに関する特定7品目とそれに準ずる20品目の
合計27品目につきまして、使用原材料の調査と製品への表示をしております。 7品目・・・小麦、そば、卵、乳、落花生、えび、かに
20品目・・・あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ、ごま、カシューナッツ お問い合わせいただきました上記「ゴールデンカレー」につきまし
ては
上記によりまた使用している食用油脂は「パーム油・なたね油混合油」でございます。 しかしながら「ゼラチン(豚)」の使用がございます。
なお、上記アレルギー特定原材料等27品目以外の動物性原材料に
つきましては
あいにくおおもとまで遡っての確認をとることができません。
ご理解くださいますようお願いいたします。また、海外への日本製品の持ち込みにつきましては、各国により規
制がございます。
製品の持ち込みに関しましては、念のため、各国の大使館等にご確認いただければと存じます。 今後ともより良い製品の開発と販売に力を注いでまいりますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。エスビー食品お問い合わせ窓口の回答メール
とても丁寧な回答をいただきました。エスビー食品さんありがとうございました。
実際に金浦空港でカレールーの検疫を受けました
いろいろ調べていても、牛豚混合油が含まれいるので持ち込み禁止と言っている人がいたり、空港の検疫所に連絡をしても答えがいまいち微妙な感じだったので、実際に持ち込み検疫を受けてみました。
持ち込んだのは、この2点。ゴールデンカレーと業務用のレトルトカレー
GOLDEN CURRY
これはエスビー食品さんから丁寧な回答をもらっていた、「GOLDEN CURRY」。牛脂混合油を使用していないもの。
甘口、中辛、辛口があります。
レトルトカレー
以前いただいたもので、飲食店などで使用されている業務用のもの。
ゴロゴロと食材が入っていて、ばっちり「牛肉」と記載があります。
検疫を受けるときの手順
検疫を受けるときの手順を解説します。まずこのレトルトカレーもカレールーも機内持ち込みはできないので、スーツケースに入れ預け入れ荷物にします。
機内で配られる「旅行者携帯品申告書」を記載。
このとき5番にチェックを入れます。
空港に到着して入国審査を終えて、荷物を受け取るターンテーブルのあるフロアに「검역 検疫」の表示がある場所へ向かいます。
検疫官に旅行者携帯品申告書と商品を見せてチェックしてもらいます。
検疫官とのやりとり
「肉類の持ち込み禁止と言われているのですが、この商品は大丈夫でしょうか?」と聞いてみました。
検疫官は「確認します」と言って、スマホカメラで材料が記載されている部分を写して、アプリを使って翻訳し始めました。(便利な世の中です)
さらに「レトルトカレーの中に牛肉が入っているのでだめですか?」と聞いてみました。
すると意外なことに「レトルトカレーの中の具材ですよね。真空パックですし問題ないと思います」とのこと。
結果 両方OK
そして、旅行者携帯品申告書にハンコをもらいます。
ハンコをもらったら、用紙を回収している人に渡せば無事に完了。という流れです。
- スーツケースにカレールーを入れる
- 旅行者携帯品申告書の5番にチェック
- 韓国についたら検疫所に2の書類とカレールーを提出
- OKがもらえたら書類にハンコをもらう
- 用紙を回収している人に渡す
この流れで、無事に韓国にカレールーを持ち込むことができました。
持ち込めないカレールーに関する記事はこちらから
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まとめ
韓国で人気がある日本のカレーをお土産にしたらきっと喜ばれます。
しっかり検疫を通せばカレーは持ち込めました!カレールー、レトルトカレーを持ち込むときは、必ず検疫を通しましょう。
韓国には肉類、蒟蒻ゼリーなど持ち込みできない食品もあるので、事前にしっかりチェックして没収、廃棄、課税にならないように気をつけて楽しい旅にしましょう。